権田修一 年俸推移と経歴|ピンチを救うシュートストップ・ビッグセーブの安定感!

サッカー

権田修一選手のスーパーセーブ!耐えに耐えて、堂安律、浅野拓磨のゴールを呼び込みました!

スポンサーリンク

派手なアクションなどはしませんが、堅実に安定的な力を発揮しており、一時はワールドカップ出場に崖っぷちまで追い込まれた状況で大活躍。出場権内の2位まで順位をあげるためのビックセーブを見せました。

今回はこの権田修一選手の年俸、プレースタイル、強みについてまとめました!

スポンサーリンク

権田修一選手のWiki風プロフィール

生年月日:1989年3月3日
身長:187cm
体重:84kg
ポジション:GK
星座:A型

権田修一選手の年俸推移(推定)

権田選手の年俸推移です。

シーズン所属チーム年俸
2007FC東京350万
2008FC東京 350万
2009FC東京 350万
2010FC東京 550万
2011FC東京 1,000万
2012FC東京 2,800万
2013FC東京 3,500万
2014FC東京 3,500万
2015SVホルン3,800万
2016 SVホルン 3,800万
2017サガン鳥栖3,800万
2018サガン鳥栖 3,800万
2019ポルティモネンセ900万
2020ポルティモネンセ900万
2021清水エスパルス5000万
2022清水エスパルス6000万

長く第一線で活躍している日本代表選手としてはあまり大きな金額ではないような・・。
2022シーズンは他のチームからのオファーが届いたものの清水エスパルスに残留しそうなので、年俸としてはそれほど上がらないかもしれません。

華々しさの影で、逆境にぶつかり続けた経歴

エリート街道を駆け抜け、日本代表の正GKまで

権田選手は早熟で華々しい経歴です。

小学生の時には神奈川県選抜に選出。ユースでは横浜F・マリノスと川崎フロンターレのセレクションで合格し、さらに湘南ベルマーレに勧誘を受けていたそうなのですが、FC東京U-15に入団します。2005年にはなんと16歳でFC東京に二種登録され、2007年には国士館高校に在籍しながらトップチームに昇格するのです。

歴代日本代表にも選出されます。
U-15・16・17・18・19・20・22・23日本代表そしてフルの日本代表。ロンドンオリンピックではグループリーグ4試合連続無失点で4位に貢献しました。
スペインを相手に、失点ゼロで勝ったんですよね。1:29〜権田選手のビッグセーブのシーンです。

そして2022年のワールドカップに向けて、森保監督率いる日本代表GKのレギュラーに最も近い選手になっています。

まさにエリート街道をまっすぐに進んできたような経歴なのですが・・、実は影では沢山の挫折が彼を襲っていたのです。

実は乗り越えていたいくつもの挫折

中2の秋、最大の苦難を味わいます。なんと髄膜炎を発症して生死をさまよったのです。二日間意識を失い、もう一日意識が戻らなかったら危険と言われていたのだとか。幸い、無事に命を取り留めましたが、このため中3の初めまでサッカーから遠ざかることになりました。

そして高校3年の時にも、今度は怪我(首を痛めた)のためサッカーができなかったとのこと。

2015年には「アスリートのうつ病」とも言われるオーバートレーニング症候群となり、7月以降は試合に出られず。

2016年にオーストリア3部のSVホルンに移籍、かねてより希望していたヨーロッパへの移籍を果たしますが、なんと2試合目で脛骨骨折してまた試合に出られなくなります。さらに、年末にSVホルンを退団する際に、ある騒動を起こしてしまいます。

鳥栖移籍に関わる騒動

騒動をまとめ直します。

2015年後半、オーバートレーニング症候群を患った権田選手は7月以降試合に出場しないままに、2016年の年明けと共にオーストリアのSVホルンにレンタル移籍します。1年間ホルンに所属して12月にレンタル期間が終了しFC東京に戻ることになるはずでしたが、ヨーロッパでの移籍を希望していた権田選手はその旨をFC東京に伝えます。それを後押ししようとFC東京は相互合意による契約解除に応じました。契約したままでは移籍金がかかってしまうため、移籍しづらくなってしまうためです。
FC東京はGKの枠を埋めるため、サガン鳥栖から林彰洋を獲得します。

ところが権田選手にヨーロッパではオファーが届くことはありませんでした。宙ぶらりんになってしまったところ、林選手を失ったサガン鳥栖が熱烈なオファーを出して権田選手はそれに合意することになるのです。

FC東京から見ると、契約を合意解除してあげたにもかかわらず、日本代表クラスの選手が移籍金の発生しない状態になって敵チームに無料で移ってしまったということになります。色々な事情はあったのかもしれませんが、FC東京のサポーターからしたらたまったものではないですよね。

まさし
まさし

FC東京も権田が宙ぶらりんになるとは想定してなかったんですね!

これが権田選手の起こしてしまった騒動です。

その後FC東京とサガン鳥栖の直接対決となったFC東京ホームの試合、当然ながら試合前には大ブーイング!それでも、権田選手が試合後に号泣しながらFC東京のサポーターに謝罪に行くと、サポーター側もそれを受け入れ、「頑張れよ」などの声をかけられました。

こちらがその謝罪の時の動画です。

心が通じれば、たとえ敵チームに移っても応援できる。スポーツって良いですよね!

ちなみにこの時、東京サポーターによって土下座させられたのではないかという推測が流れたのですが、権田選手本人がキッパリと否定しています。

そしてその時のことについて、鳥栖のサポーターにもメッセージを出していました。

権田選手は自分の振る舞いに対してメディアやサポーターがどう感じるのか、客観的にわかっているのですね。

これで騒動を収束させました。

権田選手のプレースタイル

安定感のあるGK

権田選手は日本代表の正GKです。シュートストップ、足元の技術、パントキックの質、ポジショニング、飛び出しの判断など全てが高レベル。

これは日本代表の試合前のアップの動画なのですが、いまどきのGKですから足元もしっかりした技術ですね(0:14~)。

そのうえで、権田選手の最大の特徴は安定感にあると思います。例えば負けたらW杯出場が絶望的になる最終予選のオーストラリア戦。権田選手は変に気負うことなく臨んでいたのです。いつも通りの落ち着き、ビッグセーブをした後にも叫ぶこともない平常心、冷静な判断。

こちらの動画のインタビューで、大一番の試合に臨む気持ちを聞かれて、権田選手は次のように答えていました(2:08〜)。
「どの試合も同じと思っているのがよかった。急に上手くもならないし、下手にもならない」
「練習からしっかりやっている自信があるから、どの試合でもパフォーマンスが出せる」

いつも安定して見える権田選手の秘密を垣間見ることができました。これまでに生死の境も含む多くの苦難を乗り越えてきたからこその、精神面の強さなのかもしれません。

実は権田選手は、現在のJリーグにおける細かなデータ的には数値の高い選手ではありません。例えばセーブ率(ペナルティエリア内から打たれたシュートを止めた確率)は56.3 %と、リーグ全体の20位にも入っていないのです。

でも大一番であっても安定して高いパフォーマンスを出せること。GKが慌てたり判断が怪しかったりしたら、前を向いている選手は安心して相手ゴールに迫れませんからね。この安定感がGKとして、そしてチームにも良い影響を与えてくれるのだと思います。

ピンチを救う、シュートストップ

技術面が全て高いのは代表なので当然ですが、特に印象的なのはやはり反応の良さを活かしたシュートストップです。2021年の最終予選でも、相手の決定的なチャンスを何度も防いでくれました。

その白眉はやはり、オーストラリア戦のこちらのビッグセーブでしょう。カウンターからの決定機、枠に飛んでいたシュートを防ぎました。

この一つ前のサウジアラビア戦で股下を抜かれて失点していたのですが、この失点での経験を活かして股下を抜かせない体勢を作るなど、瞬時にいろいろと判断をしてのセーブだったそうです。しかもこのセーブの後で盛り上がることなく、ホッとしている酒井宏樹選手を叱咤しているのがさすがですね!

代表で権田選手に期待すること

代表で権田選手に期待したいことは、まずは最終予選の突破です。
2021年の最終予選、日本は4勝を挙げましたが、そのうち実に3つの試合が1−0での辛勝。1点しか取れなくても失点を0に抑えた権田選手の活躍が光りました。

残りの試合では大一番として、2022年3月24日にアウェイで行われるオーストラリア戦があります。アウェイでのGKのプレッシャーとは想像もできないほど大きなものなのでしょうが、安定したプレーで守備陣をまとめて勝利に貢献してほしいです。

そしてワールドカップ本選に出られた時には、ベスト8を目指すためにはとにかく失点をしないことが重要です。そのためにGKを含む守備陣の働きが重要になります。

世界トップレベルの国が集まるワールドカップでは、相手の攻撃陣は強力。絶対にピンチは数回訪れるはずです。海外選手の強烈なシュートも襲ってくるでしょう。
GKの権田選手と、コンビを組むCB(センターバック)の吉田麻也選手、冨安健洋選手は3人ともヨーロッパ移籍を経験して、世界レベルを体感している選手たち。日本語でコミュニケーションできる優位性を活かして、指示も瞬時にできるはずです。特に決勝トーナメントでの無失点の試合を、ひとつでもふたつでも記録してほしいと期待しています。

2022年を迎えるいま、日本代表の正GKは権田選手です。権田選手はこちらの動画で、「今は自分の恩返しの時期」「日本人のため、日本のためにプレーしたい」と話していました(36.15~)。

ワールドカップでの活躍こそが日本人の喜びなりますし、頑張ってきた権田選手自身の報いにもなるはず。

ベスト8進出には、最も大事な選手のひとり。守護神の大活躍を期待したいです!

スポンサーリンク
スポンサーリンク